マウスピースの装着時間が大切な理由
マウスピース矯正では、マウスピースの交換は自分で行いますので交換日数を管理する必要があります。医院によっては手書きのカレンダーをもらったり、Googleカレンダーなどで自分で管理したりさまざまだと思います。
しかしながら、「マウスピースが痛すぎて1日外してしまった」「マウスピースを装着するのを忘れてしまった」「大切な講演があったため外した」などの理由により交換日がずれることがよくあります。また、小さいお子様の場合にはマウスピースを口の中で外して遊んで噛んでしまって割れてしまったり、友達の家や学校に置き忘れてきたり、様々なトラブルがあるのもマウスピース矯正の特徴です。
マウスピース矯正では自分で管理しているのですが、いつ交換し、何日装着したのか忘れてしまうのです。マウスピース矯正を経験されている方は、「うんうん。」と納得される方も多いでしょう。このため、マウスピース矯正を成功させるには、モチベーション管理と交換日数の管理がとても重要なのです。
マウスピースの交換日数が延長することは問題ありませんが、装着時間が短いまま次のマウスピースを装着し続けると歯が動かないどころか、専門用語でジグリングと言って「動かしてはまた戻って動かしてはまた戻って」と歯が行ったり来たりすると歯の根っこが吸収してしまうリスクが高まります。
マウスピース矯正では動かす最大量が歯のクッションの膜の範囲である0.25mm〜0.30mmに調整されているため比較的安全と言われていますが、歯の根っこが吸収しないようにするためにマウスピースを持続的に装着しておくことは非常に重要なのです。
「弱い力を持続的に与えること」で歯が動きます。この「持続的に」が矯正治療を成功させるためには非常に大切です。
*マウスピースの交換日数は、使用するマウスピース矯正のシステム(インビザライン®、Clear Correct®、AsoAligner®など)によって異なります。また、装着時間や小さいお子様など年齢や骨の状態、併用する装置によっても変化しますので、担当医の指示に従ってください。
「TrayMinder」のご紹介
TrayMinderは、マウスピース(インビザライン Invisalign ®、ClearCorrect®、Clarity®など)を使用する歯列矯正で最良の治療結果が得られるようサポートするアプリです。
このアプリでは、装着時間(歯に持続的に弱い力をかけている時間)の記録機能、交換日のカレンダー表示機能、交換日の調整機能、歯の写真を記録する機能(歯のセルフィー)、リマインダー機能などがあり、交換日の日数管理とモチベーション管理に有効的です。