矯正歯科医師が教えるマウスピース矯正の10のデメリット

マウスピース矯正

虫歯のリスクが高まる

マウスピース矯正では、マウスピースを20時間以上装着するのが一般的なため長時間歯をマウスピースで覆うことになります。このため、歯磨きせずに装着したり、装着したままスポーツドリンクやジュースを飲んだりするとかえって虫歯のリスクを高めます。虫歯をつくるには、細菌に砂糖を与える必要がありますが、その環境をご自身で簡単に作れてしまいます。

初期の虫歯はホワイトスポットと呼ばれ、歯の表面が透明ではなく白っぽくなってきます。マウスピース矯正は、特にこのホワイトスポットをつくりやすい環境ですので、矯正治療をはじめる前には歯科衛生士さんに歯磨き指導を行ってもらうと良いです。歯の磨き方は個人差があり、癖がありますので自分の磨き方が正しいのか磨き残しがないか必ず指導してもらってください。

また、お子様の場合、お昼休みに歯磨きを行う学校と歯磨きしない学校とがありますから、必ず歯磨きをしてマウスピースを磨いてから装着しましょう。歯磨きできない時にはマウスピースを装着せず、装着日数を伸ばすなどの対応もありますので、担当医に相談しながら進めていきましょう。

歯周病などの感染症のリスクが高まる

歯周病とは、歯垢(しこう)中の歯周病原因菌によって引き起こされ、歯を支えている骨が溶けて最終的には歯が抜けてしまう病気です。

マウスピース矯正では、20時間以上歯を覆うためマウスピースを洗わずに使い続けてしまうと歯周病の原因菌を増加させてしまう可能性もあります。実際、下の歯の親知らずを抜歯されてからすぐにマウスピース矯正を開始された方で、マウスピースの洗浄が不十分出会ったがために抜歯された部分に感染が及び(抜歯後感染)、左右非対称になるぐらいまでお顔が腫れてしまった方もいらっしゃいます。

このようにマウスピースの洗浄が不十分であると感染症になるリスクが高くなってしまうため、マウスピースは清潔に保つ必要があります。

見た目は正常でも歯周病が進行している例

取り外せるため、外してしまう時間が長いと歯が動かない

マウスピース矯正のメリットとして取り外せるということが挙げられますが、いつでも取り外せるため違和感や痛みを感じたときにはすぐに取り外してしまうことも考えられます。このような状態が習慣化してしまうと、せっかく動いた歯が後戻りしてしまい、治療期間の延長やあるいは再度マウスピースを作り直す必要が出てきてしまいます。それだけでなく、何度も歯に力を加えると歯の根っこが吸収するリスクも高まってしまいます

マウスピース矯正は、ご自身の噛む力でご自身で治していく矯正治療になりますので、装着時間を守る強い意志と最後まで頑張るモチベーションの維持が大切です。

前歯だけ動かす部分矯正タイプだと歯を削る場合がある

安価なマウスピース矯正では、前歯だけ動かすタイプのものも現れてきています。通常前歯のガタガタを前歯だけで治そうとする歯を削る必要が出てきます。拡大すれば良いですが、前歯を拡大しようとすると出っ歯になってしまいトラブルの原因になりますので、ディスキングあるいはIPRと言って歯の横の面を0.1〜0.5mm削る治療計画を立案される先生もいらっしゃいます。

前歯のガタガタの原因をよく考えてみてください。原因は奥歯が倒れ込んできていることがほとんどです。しっかり広げてあげれば歯を抜かずに削らずに治療することが可能ですので、安価なマウスピース矯正や部分矯正に飛びつかず、奥歯を治療してくれる先生にお願いすることをお勧めします。歯を削ったら一生戻ることはありませんので、その点にご注意ください。

0.5mmずつ歯を削ることが設定されている治療計画

あなたはこのように歯を削られたいでしょうか?0.5mmも削ると削った面が着色しやすくなったり、知覚過敏になりやすくなったり、形態そのものがおかしくなったりします

歯を削らないマウスピース矯正ができる医院はこちら

刈谷・安城・知立で抜かない歯の矯正はきしもと刈谷矯正歯科クリニック【矯正専門】
刈谷市のきしもと刈谷矯正歯科クリニックは、歯を抜かずに1年で治る歯並びの矯正治療ができる専門の歯医者です。子どもの矯正(小児矯正)から大人の矯正まで幅広く対応しています。歯並びのガタガタはもちろん肩こり、頭痛、不眠症でお悩みの方もぜひご相談ください。

マウスピースをはめたままコーヒー、紅茶などを飲むと着色してしまう

コーヒーや紅茶などを飲む習慣のある方がマウスピース矯正を開始されると歯が着色してしまいます。歯の表面につけるアタッチメントと呼ばれるプラスチックは吸収性がありますので、どうしても色素を取り込んでしまい、多くの場合は着色します

着色自体はデメリットですが、着色したくないからコーヒーや紅茶を飲む生活習慣がなくなった方やお菓子を一切食べなくなったというような福作用もありますので、ご自身の生活習慣を見直せるという点では大きなメリットです。着色自体は問題がありませんので、気になる方は定期的なクリーニングに通いながらマウスピース矯正を進められると良いです。

途中でやめてしまう可能性がある

次のマウスピースに進むかどうかは自分次第です。このため、途中でめんどくさくなってせっかく治療費を支払ったのに断念してやめてしまう方もいらっしゃいます。生活環境が変わったりして仕事や人間付き合いに疲れてしまうと矯正治療も頑張れなかったりしてしまう方がいらっしゃるのも事実です。強い意志としっかりサポートしてくれそうな医院を探すのも大切です。

自分の歯で噛む時間が少ないため、調整が必要になることもある

ワイヤー矯正では、ご自身の歯が上下あたるため矯正治療中に必要な部分はすり減ってしっかり噛めるようになります。一方、マウスピース矯正ではマウスピースが歯を20時間以上覆っているため、歯がすり減りにくく噛み合わせの調整が必要になることもあります。

担当医の確認なしに自分で進めてしまうと歯が骨から出る可能性がある

治療終了後までのマウスピースを全部もらっている場合、忙しいからと言って来院できず担当医の定期観察なしに自分で進めてしまうとリスクが伴います。マウスピースが合わないまま進めてしまったり、来院をお願いされているのにも関わらず進めてしまったりすると、歯が骨から出てしまったり、歯が違う方向に動いたりしてしまってかえって治療期間が長くなってしまったりするリスクにつながりますので、必ず計画通り動いていることを確認してもらってから進めていきましょう。

複雑な歯並びには対応が難しい場合がある

マウスピースというワイヤーより柔らかく噛む面を覆う取り外し式の矯正装置という特性から、対応が難しい場合やあえてワイヤーを選ぶこともあります。理想的なゴールの位置に歯が並ぶことが目的であるのであれば、ワイヤーであれマウスピースであれ歯を動かす道具はどちらでも構いません。マウスピース矯正で対応できるケースも増えてはいますが、ワイヤー矯正の利点も多数ありますのでドクターと相談しながら開始していきましょう。

マウスピースをなくすと歯が戻ってしまう

よくあるマウスピースの無くし方は、飲食店で外した時に白い包み紙ごと店員に持って行かれて捨てられてしまうケースです。マウスピースを無くしてしまった時は、前のマウスピースに戻るか次のマウスピースに進むか、あるいは再発注かです。このため、1つ前のマウスピースは捨てずに持っておいた方が無難です。マウスピースを装着していないとどちらの方向に歯が動くかわかりませんので、必ず担当医に報告して指示を仰ぎましょう

また、マウスピースをなくさないように必ずケースを持ち運び、外したら必ずケースに入れることを習慣化しましょう。

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