矯正歯科医師が教えるマウスピース矯正の15のメリット

マウスピース矯正

見た目が目立たない

ワイヤー矯正では、ワイヤー、ブラケット、ゴムなどにより見た目を気にされる方がいますが、マウスピース矯正では歯の表面にアタッチメントと呼ばれる白いプラスチックの突起を装着する程度なので、見た目への影響を極力少なくすることが可能です。

また、結婚式や成人式など大切な写真撮影がある状況にはアタッチメント(歯の表面につけるプラスチックの突起)を外して写真撮影することが可能ですので、安心して治療を開始できます。さらには、大切な講演があってしゃべりにくいからどうしても外したいときには取り外すことができ、ライフスタイルに合わせて調整することができます。

見た目が目立たないという点では、一緒に生活している夫に気づかれないまま治療が完了された主婦の方のエピソードがあります。最大まで笑って口元を注視しないとまず気づかれないということですね。このため、見た目が気になる営業職の方、キャビンアテンダントの方、芸能人の方などに好まれています。

痛みが少ない

マウスピース矯正は、痛みが少ないと言われています。マウスピース矯正ではマウスピース1枚の最大移動量のが0.25mmと決まっています。この最大移動量は、歯根膜と呼ばれる歯のクッションの厚さである約0.15〜0.40mmの間に調整されています。このような特徴から痛みが少ない矯正治療が可能となっています。

また、痛みを感じたときには自分で取り外せるので、痛みをコントロールできます。装着していた方が治りが早いのはもちろんですが、痛みが強すぎる場合には装着日数を長くするなどして調整されると良いです。装着日数を伸ばすことは、治療期間の延長につながりますので、治療期間によって延長料金などが発生する場合には担当医にしっかり報告しましょう。

ストレスが軽減される

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べてワイヤーやブラケットと呼ばれるワイヤーを固定する装置がありませんのでとても快適です。ワイヤー矯正だとワイヤーが頬にあたったりお食事がしずらかったり、お手入れも丁寧に行う必要がありますが、マウスピース矯正では、お食事も歯磨きも今まで通りで矯正治療にともなうストレスは軽減されます。装着した時の圧迫感やしゃべりづらさというものありますがすぐに慣れます。

ただし、治療計画によっては、上下のゴムや固定源のためにミニインプラントを使うことがありますので、その点は完全なるストレスフリーというわけではありません

取り外しができるため食事制限がなくお手入れはいつもどおり

「取り外しができるため衛生的」と書かれているサイトがありますが、むしろマウスピースは不衛生です。歯を覆う矯正装置であるためマウスピースが汚かったり甘いものを食べたまま装着すると虫歯になったり歯肉炎になったり感染しやすい状態を逆につくってしまいます

正しくは、「取り外しができるため食事制限がなく、見た目を気にしたり食べカスの詰まりを気にせずお食事を楽しむことができ、お手入れもいつもどおり行うことができる」が正解です。もちろん、お食事後は必ず歯を磨いて、マウスピースも磨いてから装着しましょう!

精密である

インビザラインをはじめとするマウスピース矯正ではデジタル治療計画を作成します。また、動かす量も0.125〜0.25mmと決まった量だけ動かせるため非常に精密です。職人技と言われるワイヤー矯正よりも左右の対称性など見た目に関してのコントロールはマウスピース矯正が優れています

交換日数を調整できる

マウスピースの交換日数は3日(加速装置併用の場合)〜2週間の間で調整されますので、例えば受験などでストレスをなるべく少なく痛みを少なくしたい場合などでは1枚2週間交換でゆっくり進めて行くことも可能です。

ただし、マウスピース矯正における治療期間は、「交換日数」×「治療ゴールまでの枚数」で決定しますので、どうしても治療期間は長くなりますが、年数がかかっても良い場合はゆっくり正確に治療を進めることも可能です。ゆっくり進めたい場合には担当医に相談しましょう。

虫歯治療を並行して行うことができる

マウスピース矯正では、歯の表面にアタッチメントと呼ばれるプラスチックをつけるだけですので、虫歯治療や歯周病治療を並行して行うことができます。

マウスピース矯正では、歯を動かした時に歯と歯の間に隙間ができるため歯の横の面の虫歯(隣接面う蝕:りんせつめんうしょく)がよく見つかります。歯と歯の間の隙間ができることによって歯科医師側としても虫歯治療がしやすいため、大きなメリットになります。隣の歯を傷つけるリスクがほとんどありませんので、隙間ができた時には虫歯がないか担当医に聞いてみましょう。

歯周病治療を並行して行うことができる

歯周病の治療で大切になってくるのが、細菌の数を減らすことと噛み合わせの力のコントロールです。歯が斜めのままの噛み合わせが続いてしまうと、歯を支えている骨が減少してしまい、歯周病が進行します。歯の角度をマウスピース矯正によって正しく治すことは歯周病治療につながり、予防につながります

ただし、歯周病により歯がグラグラの場合、取り外し式のマウスピース矯正はデメリットになることもあります。取り外す力が歯に毎日加わってしまうとさらにグラグラになってしまうリスクがあるためです。ご自身の歯並びでマウスピース矯正治療が可能かどうかまずは先生に相談してみましょう。

ホワイトニングしながら治療できる

マウスピース矯正に必要な歯の表面につけるアタッチメントは裏側だけにすることやアタッチメントなしで動かす治療計画もあります。歯の表側にアタッチメントがついていない治療計画の場合はいつでもホワイトニングが可能です。

歯の表側にアタッチメントがついていてどうしても結婚式や成人式で歯を白くしたい場合であってもホワイトニングは可能です。その場合、一度アタッチメントを外してホワイトニングをしてから再度外したアタッチメントを装着する必要があります。少々手間がかかりますが、矯正治療中にホワイトニングが可能というのはマウスピース矯正のメリットです。

特に、ホームホワイトニングはこ自身の歯に合わせたカスタムトレーが必要ですが、マウスピース矯正ではすでに作られているためそのままホワイトニングに応用できます。もちろん、短期間で確実に白くしたい場合にはオフィスホワイトニングがオススメです。

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治療中のトラブルが少ない

ワイヤー矯正では、ブラケットの脱離、ワイヤーが頬にあたって痛い、ワイヤーが外れた、ゴムが外れたなどのトラブルがありますが、マウスピース矯正では治療中のトラブルは比較的少ないです。

マウスピース矯正のトラブルと言えばアタッチメントが外れた、マウスピースが合わなくなってきた、マウスピースをなくしてしまった、マウスピースが割れた、清潔でないマウスピースによって歯肉が腫れてしまったなどがあげられますが、これらのトラブルはワイヤー矯正に比べ比較的少ないです。せっかく歯を動かしたのに戻ってしまうことがありますので、トラブルが生じた場合には、すぐに報告しましょう。

治療計画をデジタルで設計するため、予測実現性が高い

マウスピース矯正では、パソコン上で治療計画を立てます。必ず治療のゴールを設定しますが、デジタルで治療計画を立てるため非常に正確です。マウスピース矯正におけるメリットは、寸法変化がなく正確な治療計画を立てることができるという点です。

夜間の歯ぎしりから歯と顎関節を守ることができる

マウスピース矯正は、通常20時間以上の装着が必要ですので夜間も装着することになります。一方、歯ぎしりを行うのはほとんどが夜間です。このため、マウスピース矯正のマウスピースは夜間の歯ぎしりから歯を守ってくれます。また、歯がこすれて歯が削れて小さくなるのを防ぐだけでなく、顎の関節も守ってくれます

マウスピースを上下に入れると0.5mmのマウスピースが上下に入りますので、合計で1.0mm噛み合わせが高くなります。噛み合わせが高くなることは顎の関節にとっては圧迫されることがなくなりますので、とても良いです。

治療中に歯が割れることが少ない

反対咬合や二番目の歯が内側に入っている場合などの矯正治療の場合、上の歯が下の歯を乗り越える必要があります。ワイヤー矯正では、乗り越えるときに歯の先端がかけることがあります。しかしながら、マウスピース矯正では歯を覆いながら歯を動かせるため歯が割れることが少ないです。歯を守りながら矯正治療が可能な点はマウスピース矯正のメリットと言えます。

金属アレルギーの心配がない

ワイヤー矯正のように金属製のワイヤーやブラケットを使用しません。このため、金属アレルギーの方や口の中に金属を入れることに抵抗のある方でも安心して治療が受けられます。メタルフリー治療が可能です。

通院回数を少なくできることもある

 ワイヤー矯正では、月に一度の来院が必要でした。マウスピース矯正では、交換日数によっては通院を少なくすることも可能です。ただし、正確に動いているのか心配な場合は必ず診てもらってください。

あらゆる情報があり、マウスピースが全部終わるまで通院が不要で遠隔治療も可能など誇大された情報もありますが、しっかり毎月診てもらったほうが良いことに越したことはありません。もちろん、治療計画によっては海外出張や留学される場合においてもマウスピースを交換するだけで治るケースもありますが、歯が骨からから出るリスクなどもありますので、定期的に診てもらうことが基本です。マウスピースが合わない状態でどんどん進めてしまうことは、あらゆるリスクの増大につながりますので確認してもらって進めていきましょう。

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刈谷・安城・知立の矯正はきしもと刈谷矯正歯科【矯正専門|抜かない歯の矯正】
【抜かない歯の矯正】刈谷市のきしもと刈谷矯正歯科クリニックは、歯を抜かずに1年で治る歯並びの矯正治療ができる専門の歯医者です。子どもの矯正(小児矯正)から大人の矯正、インビザラインまで幅広く対応。大府市、碧南市、豊田市、名古屋市から多数来院。
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